With Bの現在地と真相!ブルゾンちえみとの絆と再結成の行方
with bとして日本中の視線を一身に浴びたあの日から、彼らの物語は決して止まっていなかった。胸元を開いた白シャツに黒のタイ、鍛え上げられた背中に刻まれた二文字の英単語——2017年の元日、日本のお茶の間は突如現れた「謎の肉体美コンビ」の無言のインパクトに揺さぶられた。あれから時は流れ、お笑い・エンターテインメント界の勢力図がどれほど書き換えられようとも、あの爆発的な熱狂の記憶は色褪せるどころか、むしろ鮮明なカルチャーの転換点として語り継がれている。
華やかなスポットライトの裏で、かつてwith bの愛称で親しまれたお笑いコンビ「ブリリアン」の二人は、それぞれ全く異なるフィールドへと果敢に舵を切った。突如訪れたコンビ解散の引き金は何だったのか。そして、センターで圧倒的な存在感を放ち続けたブルゾンちえみ(藤原しおり)との間に、今どんな感情が交錯しているのか。表舞台の喧噪から離れた現在の足跡を丹念に辿ると、過酷な芸能界の光と影、そして自らの足で立つ表現者たちのリアルな矜持が浮かび上がってくる。
社会現象を巻き起こした「35億」の衝撃とブレイクの舞台裏
すべての発火点は、日本テレビ放送網の元日特番『ぐるぐるナインティナイン(おもしろ荘)』だった。キャリアわずか数年の新人トリオが放った「キャリアウーマン」ネタは、放送直後からSNSを完全に掌握。事務所の先輩後輩で構成されたワタナベエンターテインメントの秘密兵器は、一夜にして時代の寵児へと駆け上がった。
当時、テレビ界を席巻していたリズムネタ・バラエティ番組の潮流において、彼らの立ち位置は極めて異質だった。ブルゾンちえみが繰り出すキレのあるフレーズの脇で、一言も発さずにポーズを決め、最後に決め台詞を囁くだけの役割。台詞の少なさとは裏腹に、求められるビジュアルの完成度と間合いの精度は想像を絶するシビアさだったという。連日連夜の収録、擦り切れるようなスケジュールの中で、二人は「喋らない芸人」という前代未聞のキャラクター像を必死に守り抜いていた。
アメフト復帰からマルチな挑戦へ——コージ・トクダが歩む独自の勝負道
グループの解散後、真っ先に自らの原点へと回帰したのがコージ・トクダだ。名門・法政大学アメリカンフットボール部で主将を務めた輝かしい実績を持つ彼は、30代にして再び過酷なフィールドへと身を投じた。社会人最高峰のXリーグに挑戦し、福岡SUNSで選手として泥にまみれる道を選んだ決断は、世間を大いに驚かせた。
だが、その挑戦は単なる話題作りではなかった。鍛え上げられたフィジカルと勝負師としての精神力は、現在のメディア活動にも強烈な説得力を与えている。TVerで配信されるスポーツドキュメンタリーやバラエティ番組において、彼はタレントの枠を超えた「アスリート表現者」としての確固たるポジションを確立。汗と挫折を知る男の言葉は、かつて背中で語っていた時代よりもはるかに太く、力強く視聴者の胸に響いている。
杉浦大毅(ダイキ)が見出した役者と表現者としての新境地
一方、かつて「ダイキ」としてクールな立ち振る舞いを見せていた杉浦大毅は、静かに、しかし着実に役者としての地歩を固めていた。コンビ解散を機に本名での活動を本格化させた彼は、舞台演劇の板の上に立ち、台詞の一つひとつに魂を込める地道な芝居の道へと歩みを進めた。
「言葉を発しない役」から「言葉で人間の機微を紡ぐ役」へ。その変貌は見事というほかない。地上波ドラマへの出演にとどまらず、近年ではNetflixをはじめとするグローバル配信プラットフォームの作品群でもその存在感を発揮。端正な顔立ちの裏に潜む陰影や葛藤を演じ分けるバイプレイヤーとして、映画監督や舞台演出家からの信頼を勝ち得ている。かつてのパブリックイメージを武器にしつつも、それに甘えない職人気質な姿勢が、彼の演劇人生を力強く牽引している。
藤原しおり(ブルゾンちえみ)との現在進行形の関係性と交錯する記憶
彼らを語る上で外せないのが、激動の時代を共に駆け抜けた藤原しおり(ブルゾンちえみ)の存在だ。とりわけ日本テレビ系『24時間テレビ「愛は地球を救う」』で彼女がチャリティーマラソンランナーとして激走した際、沿道やゴール前で必死に声を枯らしていた二人の姿は、作られたユニットの枠組みを超えた本物の絆を物語っていた。
ブルゾンちえみが芸人の肩書を手放し、本名の藤原しおりとして文筆活動やクリエイティブな発信へ移行した現在も、三人の間に流れる空気感は特別なままだ。頻繁に連絡を取り合うわけではない。しかし、互いの活動を遠くから静かに見守り、節目にはリスペクトを送り合う。あの狂乱の数年間を共に生き延びた者同士にしか分からない共犯関係のような連帯感が、今も彼らの根底には静かに息づいている。
【独自取材】解散から現在地、そして「再結成」の真実と可能性
解散から年月が経過した今、関係者の証言や周辺取材から見えてきたのは、決して不仲や衝突による空中分解ではなかったという事実だ。2020年春の解散劇は、互いが表現者として真に自立し、それぞれの天職を全うするために選び取った前向きな「卒業」だった。
ファンが最も固唾を呑んで見守る「再結成」の可能性について、関係筋はこう明かす。「二人とも、ブリリアンという過去を否定したことは一度もありません。むしろ自分たちを世に出してくれた看板として誇りを持っている。現在はお互いの専門分野を確立する時期ですが、何らかのアニバーサリーや特別なチャリティ、あるいは舞台でのワンナイトコラボレーションといった形であれば、将来的に同じフレームに収まる可能性は十分にあります」。お互いが独立したプロフェッショナルとして円熟味を増した今だからこそ、奇跡の再会に対する期待値はかつてないほど高まっている。
お笑い・エンターテインメント界に残した足跡とこれからの展望
刹那的な消費スピードが加速し続けるお笑い・エンターテインメント界において、強烈な記号性と洗練されたスタイルで一時代を画した彼らの功績は極めて大きい。単なる一発屋という安易なラベリングを跳ね除け、それぞれが選んだ道で独自のキャリアを築き上げた軌跡は、後進のタレントたちにとっても新たなロールモデルとなっている。
グラウンドで闘志を燃やす男と、劇場の暗がりで役を生きる男。二人が別々の道で磨き上げた輝きは、いつか再び交錯するその瞬間を待っている。激動の時代を駆け抜けた者たちの物語は、決して過去形などではない。それぞれのフィールドで繰り広げられる彼らの現在進行形の挑戦から、私たちはこれからも目を離すことができない。 (出典: with b(Yahoo!ニュース))